デザインと編集
私は昨年の秋から、京都造形芸術大学の芸術教養通信コースを受講中です。
なかなか図書館に行ったり、レポートを書く時間が取れない今日この頃ですが、秋期は編集論を受講しています。今日はデザインと編集について、なるほど!と思ったことを共有します。
編集というと情報をまとめる作業を連想しますが、実はデザインとは不可分なのです!
編集は情報や素材を収集して俯瞰して整理、戦略を練ること。デザインはその情報をユーザーのために形象化する仕事です。例えばプロポーザルの仕事などは、情報を収集して俯瞰的に戦略を練る、そして思考を形にする。まさに編集とデザインの合わせ技と言えるでしょう。
講義の中で、グラフィックデザイナーの原研哉さんが「バラバラなものを自分のフィルターを通して問いを再定義する」とおっしゃっていました。編集はディレクションにも似ていて、情報を集めて製作者に的確な依頼を出すコンダクターでもあるんです。
例えば、数人のアーティストに展示会のために何でもいいから作品を作れ!といえば、全く「無」のところからは創造できません。それはテニスのルールを知らずにテニスをやれということ。
ディレクター(依頼者)がテニスコートやルールを与える → プレイヤー(アーティスト)がその条件に則ってパフォームする
編集は、条件を決めて伝える、束ねること。
この仕組み、すごくわかりやすかったです。
また、デザインは情報や素材を料理することに似ているとおっしゃっていたので、
あー、だから私は料理が好きなんだ!と納得してしまいました。
普段の業務ではあまり意識することのないデザインの本質に気づきなおせるのは、学生だからできることです。このコースは社会人デザイナーさんにはおすすめの講座です。
早くレポートやろう…